技術士 情報工学部門「コンピュータ工学」について考える

久しぶりに技術士会のホームページを覗いた。二次試験の過去問が公開されていて驚いた。いつから公開するようになったんだろうか。おかげで勉強し易くなった(一応、学位取得後に勉強するつもりなので、まだ先の話だけど)

H23年度の部門別合格率を見たけど、情報工学部門全体では10%程度、「コンピュータ工学」に限ればなんと6.7%! これじゃ受からんわ。 一方、「情報ネットワーク」は14.8%なので、合格率はコンピュータ工学の2倍以上。ちょっと偏り過ぎ。全体でならすと10%程度だけどね。

たしか以前、文科省の審議会かどこかで、技術士の合格率を20%くらいにするという答申が出されていた気がするんだけど、いつの間にか忘れ去られた(???)。まぁ、個人的には合格者の質の問題を考えると20%は多すぎだと思わんでもないが、合格率一ケタは酷いでしょ!落とすための試験のような気がしてならないんだけど。

以前「コンピュータ工学」を受験したことがあるけど、「コンピュータ工学」って、網羅する範囲が広すぎるんだよねぇ。それが原因の一つだと思う。一方で、「ソフトウェア工学」と「情報システムとデータ工学」はあまり大きな違いがないように思える(実際、どっちを選択しようか迷う人がいるという話だし)。選択科目のバランスを見直してほしいな。でないと、部門内の偏りが著しい。情報工学部門の技術士は、ネットワークやソフトウェア開発のエンジニアだけになってしまう。

で、ワタシの勝手な提案。現状の「コンピュータ工学」を以下の2つに分けて各々独立した選択科目としてはどうか(名前はワタシが勝手につけたものです)。

1. コンピュータ工学

「集積回路」「論理設計」「コンピュータアーキテクチャ」「電子回路」「組込み制御システム」「デジタル通信」

2. マルチメディア工学

「信号処理」「符号理論」「メディア表現(コンピュータグラフィックスを含む)」「画像処理」「音声処理」「ニューロ及びファジィ技術」

マルチメディア工学にVRやAR、ヒューマンインタフェースとかを加えてもいいかもしれない。出題者の方も現状の「コンピュータ工学」の出題範囲だと、問題のレベル設定にかなり苦労してるんじゃないかと思うけどね。このように2つに分けると、それぞれの分野に特化した応用力を問う問題を出し易いと思う。そうなると、技術士二次試験らしい問題になると思うし、経産省の「情報処理技術者試験」との差別化も可能だと思うんだけど、どんなものだろうか。

技術士会(文科省?)の方で検討してもらえないでしょうかねぇ。だけど、情報工学部門はマイナーだから、合格者や受験者の意見が少ないでしょうし、あまり改善は進まないだろうな。