ISBIで北京を目指す

国際会議はAbstract submission程度がいい

今年の国際会議でちょっと注目してるのが,ISBI (International Symposium on Biomedical Imaging:生体医用画像に関する国際シンポジウム).もちろん,IEEE EMB関連の国際会議.

私の研究分野に近いのもあるし,フルペーパー投稿は〆切が過ぎたけど,late breaking paperはまだ受け付けてるので,ちょうどいい.それに,発表はポスターだしね.

前も書いたけど,やっぱ国際会議は所詮国際会議.論文誌やジャーナルより格下の扱いになるから, そこにフルペーパーで投稿するのはもったいない.なので,late breaking paperというのは実は都合がいい.

プロシーディングスでも重複投稿の危険性あり

有名なIEEE関連の国際会議でフルペーパーで発表したら,IEEE Xploreに掲載されちゃう.そうなると,後々ジャーナルとかにフルペーパーを投稿した時に以前投稿した内容とかぶってしまって重複投稿だとか,悪くすれば自己盗作とみなされて,ペナルティだって受ける可能性がある.最近の盗作チェッカーは優れてるからねぇ.すぐ発見されるよ.

私が大学院生だった頃は国際会議もそれなりに権威があったし,伝統的な学会の論文誌やジャーナルでは新規分野の論文がなかなか認められなかったという経緯がある.そういう事情もあって,国際会議論文が論文誌と同等な扱いだったこともあったが,いまや,電気学会,電子情報通信学会,機械学会,情報処理学会など,国内で権威ある学会でも新規性の高い分野の論文を柔軟に受け入れる土壌が出来てきた.

なので,国際会議論文が以前ほど高い評価でなくなってきたと思うんです.そう思うようになってから,国際会議にフルペーパーを投稿するのは一切辞めることにしました.てか,アブストラクト程度でも,IEEE Xploreとかに掲載される可能性があったら,避けるようにしてます.

ネットで公開されていると和文でも要注意

ある先生から聞いた話.電子情報通信学会(IEICE)の研究会資料である「技術報告」があります.これは査読がないのでレジュメ程度の位置づけになるけど,英文アブストはあります.それで,ある研究者の方が研究会で発表した内容を発展させて海外のジャーナルにフルペーパーで投稿したらしいですけど驚いたことにリジェクトされたとか.

その理由は,IEICEの技術報告で載せたわずか数行程度の英文アブストと内容が重複していたので,既に公表済みの新規性のない論文と判断されたらしいのです.IEICEの技術報告なんて本文は日本語ですよ!アブストだけ英語なんだけど,そこが重複しただけでリジェクトされるなんて酷いものです.

IEICEの技術報告は律儀に電子版がネットで公開されてるんで,盗作チェッカーに引っ掛ったんでしょうね.参加者だけに配布されて,ネット非公開だったら何の問題にもならなかったはず.この辺は学会に改善してもらいたいです(フルペーパーならともかく,技術報告程度に英文アブストは必要ないでしょ?).

この話を聞いてから,国際会議に発表する際,プロシーディングスの扱いについて注意するようになった.少なくとも,フルペーパー投稿の国際会議は視野に入れないことにしてます.一言でいうと労力のムダ!

で,今回のISBIなんだけど,ホームページを見ると late breaking paper は1ページで,さらにIEEE Xploreには掲載されないと明記してあります.これなら安心して発表出来ます.