教授として採用されるための研究実績

もしどこかの大学の大学院で教授職に就こうとするんだったら,「Dマル合」の基準となる実績がないとダメだろう.内部昇進なら別かもしれないけど,外の人間をわざわざ採用するんだったら,当然そのくらいの実績は求められると思う.

で,Dマル合なんだけど,これは「大学院博士後期課程の学生を指導することを許可された」という意味らしい.大学ごとに基準は違うので,学内の基準を満たしていればDマル合として認定されるらしいが,ちょっと驚きだったのは,教授職にあっても全員が大学院博士後期課程の学生を指導できるわけではないということ.今までこのことを知らなかった(汗)

それでは,Dマル合と認定されるには,どれくらいの実績が求められるのかということが知りたい.だけどこういうのって学内の「申し合わせ」とかで書かれていて,部外者が知ることができないと思っていたけど,案外公開してる大学もある.

私が調べた限り,検索で見つかったのは,私立T大,国立K大(農学系),私立F大の3つ.それによると,

  • 私立T大:通算20編の論文実績.ただし,過去5年間で5編の論文実績があること
  • 国立K大:通算20編の論文実績で,なおかつ第1著者のものが10編以上.過去5年間で5編以上.
  • 私立F大:過去5年間で4編以上の論文実績(通算20編というのは暗黙の基準になってるが,明文化されていないらしい)

ネット上では,国立大教授のDマル合は論文総数40編が必要で,そのうち半分以上が第1著者という条件も聞くので,大学によってかなりまちまちなんだろう.だけど,上記の3大学に関して言えば,それほどキツい基準ではないように思える.

ちょっと疑問なのは,論文実績に国際会議プロシーディングスを含めるのかどうかです.分野によって国際会議の位置づけが大きく異なるので,なかなか難しい. 情報系だと国際会議プロシーディングスにフルペーパーを載せて終わりとする人もいるからね(さすがに最近は少なくなってきた感もあるけど)

それで,私の知ってる情報系の先生が,数年前48歳のとき某旧帝大の教授に栄転されたんだけど,その方の当時の実績をネットで調べてみました(ちょっと嫌らしいけど,勘弁ww)

結果は,

  • 論文実績が38編(うち,第1著者が13編)
  • 国際会議論文が57編(うち,第1著者が15編)
  • 著書が8冊.

むむ,やはり論文実績が38編もある.だけど第1著者に限れば13編なので,そんなに多い方ではない.その分は著書8冊でカバー出来たのかもしれませんね.なかなか厳しいものがあるなぁ.

こんな数字を見るとやる気を失ってしまうが(笑),論文って,よほどのことがない限り,1年に何編も書けるものではない.もう44歳の私としては時間がないのも確か.少しずつコツコツ毎年地味に実績を積み重ねて行くしか方法がないですね.