こんなことも分からん講演者がいるとはね(苦笑)

基調講演

先日、学会に参加して特別講演を聞いてきました。講演者はあるベンチャー企業の社長で(厳密には社内ベンチャーのようなんですが)、そこである製品を作っているけど、なかなか市場がないとおっしゃってました。そこまでは良かったのですが・・・・

途中から突然なにを思ったのか「自分には何も話すネタがない」と言い出して、話の途中で聴衆に質問を求めてきました。

んんん?

そんな講演者今まで見たことも聞いたこともない。もし話す内容について依頼者がきちんと伝えてなかったとしたら学会運営者のミスかもしれない。だけど、普通は講演を引き受ける前に何を話したらいいのか主催者側に問い合わせるでしょう?

それも、最初からなんだかやる気なしの語り口で、自社で開発したという商品のデモや写真を見せられただけで、何を言いたいのか全くわからず・・・

そういえば、以前も同じような人がいました。学会じゃないけど、社内の講演会で外部講師を呼んだ時のこと。講演者は国交省の地方官僚。思いつきの技術アイデアをリストアップして

「思いついたことを10分くらいで書きなぐった」

と言ってました。また、YouTubeで拾ってきたつまらん動画をいくつか流して、

「いつも暇だからこんなものばかり集めてる」

と言ってました。勤務時間中に何をしてるのかという倫理観はともかく、暇で思いついた10分くらいの講演ネタのためにわれわれ聴衆は1時間も相手をさせられたのです。

両者に共通する点

両者に共通するのは、聴衆は自分の講演を聞くために時間を割いてくれているという当たり前すぎる視点が欠落していたこと。

ベンチャーの社長ですから、ちょっと風変わりなくらいでないとやっていけないのかもしれません。椅子にふんぞり返っているだけの地方官僚なら、自分のために相手が時間を割くのは当たり前と考えるのかもしれません。

正直言うと私は席を立とうかと何度も思いましたが、事情があって不本意ながらも黙って聞いてました。いや、寝てました(笑)。事情がなかったら、いち早く席を立っていたと思います。時間の無駄ですから。

講演者が大前提で考えておくべきこと

講演というのは、(私自身も何度か講演したことがありますが)講演を依頼してきた人のためにするのではなく、聞きに来てくれた聴衆のためにするものです。

聴衆はその講演を聞くために貴重な時間を割いてます。ちなみに、あなたの時給はいくらでしょうか?コンビニの学生アルバイトでも時給800円くらいです。正社員だったらもっと高いでしょう。それを考えると、少なくとも相手を1時間拘束するような講演の場合、800円で買える岩波新書と同じかそれ以上の対価を相手に与えないと失礼になります。

無駄な講演だと思ったらさっさと帰ればよいという人もいるかもしれませんが、そういう問題ではありません。講演の依頼をしたということは、依頼者側の期待もあるわけです。聴衆だけでなく、そういう人たちの期待をも裏切る行為です。

そんな当たり前のことを認識していない人間がいることに、怒りを通り越して呆れてしまいます。