学生時代の本当の人付き合いを考える

おおもうけするための人付き合い?

ある有名な中小企業の社長の発言がSNSで紹介されていた.それを目にして,私はちょっと信じられない気持ちになった.

将来、そういう人たちが出世したら、おおもうけです。だから、そういう人たちを応援したり、支えたりするのも大事です。

一部の引用なので注意しないといけません.発言の一部だけを取り上げて都合のいい解釈で国民を煽る某テレビ局のようなことをしてはいけませんが.

だけど…

ここのくだりはちょっと納得出来ません.確かにこういう事は実際ある.だけど,自分が得する得しないを価値基準とする打算的な人間関係を学生時代から考えてるようでは終わってると私は思います.

この方の発言は大学生へのメッセージですよ!しかもTEDで話題になったくらいの有名人.ささいな言葉尻でも多大な影響力を持つことにもっと注意してもらいたいものです.もちろん,自分の価値観としてどう考えどう生きてきたのか.それは自由です.否定するつもりはさらさらない.

同様に,私の生き方を言わせてもらうと,自分に利益をもたらすとかそんな価値観でこれまで人と接したことなど一度もない.

打算じゃない付き合いだから相手は信頼を寄せてくれるし,そういう付き合いをするからこそ,いざとなったら助けてくれる人も出てくる.

それが人付き合いの基本じゃないですか?

少なくとも私はそう思います.

中国人の価値観に見習う

中国では契約を守らない現地企業が多く、欧米企業や日本企業は振り回されて大変だと言います.

だけど…

中国人は本当に信頼してる友人が困ってる時は,全財産を投げ打ってでも助けようとする.自分の命を投げ打ってでも救ってあげようとする.「刎頸の交わり」という故事はあまりにも有名.

そういう価値観の中国人からすれば,契約書など所詮紙切れ.それよりもはるかに重要なものがあることを知っている.だから契約を破っていいとは言いませんが,言い方を変えればまだお互いの信頼関係が十分ではないということになります.

契約を結ぶというのはお互いの利益に基づくもの.もちろん,欧米企業や日本企業との付き合いとしてはそれが当然です.

でも…

一対一の人としての付き合いを考えれば,中国人の価値観の方がはるかに自然.いや,日本も昔はそうだったはず.経済成長によって,古き良き日本人の心が失われているような気がしてなりません.

学生時代は,利害関係を考えない友人関係が構築できる貴重な時です.もちろん,性格が合う合わないは当然あるけど,

  • こいつはいつか大儲けするから仲良くしておこう(将来おこぼれにありつける)
  • この先輩は奢ってくれるから仲良くしておこう(メシ代が浮く)
  • こいつは頭がいいから仲良くしておこう(ノートをコピーさせてくれる)
  • この先生とは仲良くしておこう(楽して単位がもらえるように)
  • この子はかわいいから仲良くしておこう(あわよくば彼女にしたい)

こういう薄っぺらな人間関係で学生時代を終えないよう切に願うところです.