懐かしの原仙作著「英文標準問題精講」

今日は久しぶりに古典的名著である英文標準問題精講を読んでみたら,感激感激!!!んで,復習をしたいと思った次第です(あまりハマり過ぎない程度に・・・)

で,この本なんだけど,著者のはしがきを見るとなんと1933年の夏(戦前!)に書かれたようです.著者の原仙作先生はもう故人.後に,中原道喜先生(開成高校教諭)が改訂してるけど,こんなに長い間,受験英語の参考書として使われてきたところがスゴいですね.

今の大学受験だったら,これより易しい中原先生の「基礎英文問題精講 3訂版」をガッチリやっていれば京大入試レベルでも十分だと聞いたので,昔の大学受験がいかに難解だったのかよく分かります.

そんで私もちょっと読んでみました.今日は第 I 編(7)から.出典は,J.B.Buryの “A History of Freedom of Thought” だとか.

At present, in the most civilized countries, freedom of speech is taken as a matter of course and seems a perfectly simple thing. We are so accustomed to it that we look on it as a natural right. But this right has been acquired only in quite recent times, and the way to its attainment has lain through lakes of blood. It has taken centuries to persuade the most enlightened peoples that liberty to publish one’s opinions and to discuss all questions is a good and not a bad thing.

語彙

  • is taken as a matter of course : 当然のことと考えられている( = is taken for granted
  • look on … as 〜 : …を〜とみなす(= regard … as 〜)
  • the most enlightened peoples : どんなに開化した国民でも(譲歩の意味を含む)

現在では,もっとも文明化した国々において言論の自由は当然のことと考えられており,全く簡単なことのように見える.我々はこのことに慣らされてしまったので,当然の権利と見なしている.しかし,この権利はごく最近になって獲得されたものであり,そこまでに至る道には血の海が広がっていた.どんなに開化した国民でも,意見を公開しあらゆる問題を議論する自由が悪いことではなく良いことなのだと納得させるのに何世紀もかかったのである.

昔勉強した時より簡単に思えたが,いくつか基礎的な文法事項を思い出した.

●people : 「国民」という意味では複数形はpeoples.「人々」という意味では単数名詞で複数扱い.
●the most enlightend peoples : 譲歩の意味を含む最上級
(e.g. the commonest workman = even the commonest workman (どんな平凡な労働者でも)
(e.g. The best horse stumbles. (どんなに優れた馬でもつまずく【ことわざ】)
(e.g. The best brewer sometimes makes bad beer. (どんなに優れた醸造家でも時には悪いビールを造る = 弘法も筆の誤り)

いやー面白いなぁ.お堅い文章も好きなので,新聞や雑誌だけでなくこれも読んでみよう.

実はもう一つ難解な受験参考書として知られている,伊藤和男著「英文解釈教室
」もある.こちらの方が強烈かもしれないけど,いろんな英文を楽しんでいきたい.