タダより高いものはない?研究助成金に注意

昨年ある民間の財団から頂いた研究助成金の研究完了報告書を執筆してます.

どこの財団も研究の詳しい内容までは解らないから,こういう報告書は内容が問題ではなく,事務的なエビデンスを残すということに意義があるのでしょう.

で,ここの財団はちょっと変わっていて・・・

完了報告書はよしとして,他にも研究とは直接関係ないDutyをボランティアで課してくるんです.そのDutyとは社会的に大変有意義なことでやる価値も十分ありますが,本気で取り組むとなるとかなり大変(本業にしてる人もいるくらい).

研究の片手間でやってくれと言われてもぶっちゃけ困ります.本業をおろそかにはできませんからね.でも,助成金を貰ってるので無視するわけにもいかず,通常業務でやってることで近い内容のものを実施報告として纏めた.

でも,報告書を書いていて違和感を感じるのです.

黄昏

財団がやりたいことも分かる.

タダで金をあげるわけないでしょ?という考え方もよく分かる.

でも(言葉が悪いですけど),研究者を金で釣って,彼らがやりたいことを半ば強制させるようなやり方っていかがなものでしょう? どこの研究者だって少しでも研究資金を集めたいもの.そういう心理をうまく利用されているような気がします.

財団がやりたいと思ってる社会事業があるんだったら,その事業に対して直接助成する方が財団の意思が明確に伝わると思います.なぜそうしないのでしょうか?研究助成などという間接的な方法をとって研究者の行動を縛ることにすごく違和感を感じるのです.応募要領をきちんと読んでいなかった私も迂闊でしたけどね.

研究助成とは,資金援助をすることで研究の発展に寄与し,それにより(大発明とまではいかなくても)新技術を創生し社会を少しでも発展させる.それが本来の目的のはずです.別の意図があるんだったら研究助成とは言えないと思いますが.民間の競争的資金は,財団側の思惑をしっかり見極めるべきという至極当たり前のことを改めて認識しました.

まぁ今回のことに限らず,何か新しいことをすると必ず不本意なことが付いて回るでしょうね.

こういう経験を通して今回は色んなことを学べたと思ってます.カネの裏には額面通りでない思惑がいろいろ隠されているのだと.その事が分かっただけでも良かったのかなーと思ってます.