ICASSP 2012 通った!

ICASSP 2012 (The 37th IEEE International Conference on Acoustics, Speech, and Signal Processing) に投稿していた論文の査読結果が届いた。 結果は,

採 択

昨年度は不採択だったのでリベンジ。だけど,今年は投稿数が少なかったようなので,例年より採択されやすかった可能性あり。福島原発事故の影響で海外からの投稿が少なかったのかも。普段通りだったら採択されなかった気もするけど,まぁ,どんな形であれ,採択は採択。素直に喜ぶことにしたい。

コメントは好意的なものが多くて嬉しかったが,査読者が3人だったので,評価が割れた可能性もある。だけど,総じてコメントが適切なので,きちんと読んでもらったことがよくわかった。ありがたい。弱点を具体的に指摘してくれると次につながるしね。こういう学会だったら,今後も参加したいと思う。主な指摘事項は,

 「パラメータの値を変化させたときの結果をグラフを用いてきちんと示すべきだ」
「他のクラシファイアを用いた場合を検証していない」
「手法の一部で,なぜそれを用いるのか説明していない箇所があるのでした方がいい」
「被験者数が少ない」

など。被験者数だけはすぐには難しいが,それ以外の指摘はそんなに手間取らずに直せそうなので改善したい。4ページという制約があるので,すべて修正するのは難しいかもしれないが,出来るだけ指摘事項を改善したい。

また,

「この類いの信号に興味が限定されている」

というコメントも。???意味がよくわからない。新規手法を提案したという研究だったら,適用対象がより一般的でなければならないというのは確かにそうかもしれない。そういう意味のコメントなのかな?ひょっとして,投稿すべき学会を間違えたかもしれないという一抹の不安も(笑)。

さらに

「扱った手法は極めてベーシックなものである」

という指摘もあったが,これは予想どおり。信号処理系の学会だから,手法のオリジナリティを問われると思っていた。今回は扱った対象にオリジナリティがあるので,手法そのものにオリジナリティはない。実験をすすめていくうちに手法を改良をすることになると思っていたけど,結局ベーシックなものでも十分うまくいったので,あえて改良はしなかった。

だけど,今回は評価方法として一部オリジナルなものを用いたが,それに対する妥当性について指摘はなかった(自然な拡張だったので,自明と言えば自明)。

また,Technical Correctnessの項目で2人の査読者が Definitely correct と評価してくれた。Experimental Validationの項目で1人の査読者からSufficient Validationと評価してくれた。昨年より評価は確実にアップした。

今回,英語の文法ミスや表現の適切性について全く指摘がなかった。Clarity of Presentation の項目では2人がClear enough,1人が Very clear という評価だった。今回は日本開催ということもあり,査読者は全員日本人だった可能性もある。

また,

「よく書かれた論文である。主張が明快であり賞賛に値する。(This is a well-written paper. The authors must be commended for the clarity of their presentation.)」

というコメントも。こんな褒め言葉をもらったのは初めて。

Poster presentation

だけど,主張が明快でも,肝心の実験結果が十分でないとダメだ。自然科学の本質は「論より証拠」文章の上っ面だけのうまさではなく,誰も文句を言えないような実験結果(= エビデンス)を示すことが何よりも重要だからね(逆に言うと,エビデンスがしっかりしていれば,多少英語がダメでも採択してくれるし,評価もしてくれる。)

さて,長年憧れていたICASSPに参加することになった。この学会の特色であるポスターセッションでの熱いディスカッションを楽しんできたい(ICASSPではオーラルとポスターのステータスは同じらしい)。英語の学習を休止したいと思っていたが,発表準備のためにしばらく続ける必要があるな。