名刺の肩書きに関する雑感

たかが名前,されど名前

最近は博士号の専攻分野もカタカナが認められているようで,マネジメントとかシステムとかいう言葉も普通に使われるようになってますね.特に情報科学のような比較的モダンな学問分野ではそういう名称が多いように思えます.

たかが名前だと言われれば確かにそうなんだが,結構気になるのも事実。医学博士のように歴史のある呼び名だったら安心感があるけど,新参者の匂いがぷんぷんする名称では,ネームバリューがイマイチなんだよね。ん?新参者と感じるのは年取った証拠か?

そう思う人が多いからだと思うのだが,学会などで交換した名刺を見ると,学位の専攻名だけでなく取得した大学名まで書いてる人もいる。たとえば,

博士(情報理工学)(東京大学)坂本龍馬

とか

東京大学博士(システム情報科学)西郷隆盛

とかね。そうすると,奈良先端で取得した学位の場合

奈良先端科学技術大学院大学博士(システムマネジメント)西郷隆盛

もありうるわけだ。さすがにこんなに長い肩書きにする人はいないと思うけどね(笑)。ただの「博士(○○)」というのではなく,大学名を加えて箔を付けたいという気持ちはわからんでもないが,自分の氏名よりずーっと長い肩書きを書いたら,ぶっちゃけカッコ悪い

箔をつけたくなる心理

同じようなケースが職名でもある。単に「教授」「准教授」と書けばいいものを,わざわざ

文部科学教官教授

なんて書いてる人もいた。私大の教員でなく国立大の官職だと言いたいのだろう。国立だから何が凄い訳でもないと思うんだが「文部科学教官」を加えることで箔がつくように思えるのかもね.すると,

文部科学教官教授,東京大学博士(システム情報科学)西郷隆盛

なんて書いてる人もいるかもしれない。もっとすごいのは,

文部科学教官教授,国立大学法人東京大学博士(システムマネジメント)西郷隆盛

確かに正式な名称はこうなるけど,ここまで長くなると何がなんだか分からなくなってしまうねぇ(苦笑).ここまでくるとジョークだ。

肩書きが勉強の動機付けになるのも確か

ところで,英検1級は超難関な資格の割には,合格しても名刺に書けるような肩書きが何もない.資格ではなく検定だから仕方ないのかもしれないが,「英検1級合格 大久保利通」なんて,よほど厚顔無恥でもなければ書けないだろう.

でも同じ超難関の語学系資格「通訳案内士」だと普通に名刺に書ける。英検1級ホルダーの肩書きを日本英語検定協会に考えてほしいところだ。たとえば「1級英語技能士」とかね。

「1級建築士」と響きが似てるので,なかなかいいと思うけど。英検1級のような超難関の試験に挑む人間としては,そういうささやかなことでも,勉強のモチベーション維持のためには結構重要なのです。