それでも私大教員へ転職しますか?

同僚が以前話していたことなのだが,彼は某私立大学から教員にならないかという誘いがあったらしい.つまり,ヘッドハンティングである.結局その話は断ったようだが,それを聞いた私は大変驚いた.なぜ断ったのか彼にその理由を聞くと,

「退職金などを考えると割に合わない」

というのが回答でした.当時,彼は40代半ばくらいだったので,ちょうど今の私と同年代.勤続年数もまぁ似たようなものだ.

そういえば,今まであまり考えたことがなかったけど,途中でやめると退職金ってどのくらい減るのだろうか?

それで,自分の職場の給与規則を読んでみたが,複雑すぎて理解不能.それで,ネットで調べてみた.見つかったのは以下のページ.一般論で述べているので,うちの会社の場合と異なるかもしれないが,一応の目安にはなる.

これによると,定年まで38年間勤め上げてもらえる退職金は2,600万円.一方,自己都合で勤続20年で退職した場合にもらえる退職金は800万円

へ?

退職まで38年とすると半分で19年.半分以上の年数を働いても退職金は1/3以下.1,800万円も損することになります.目減り額が大きすぎる.

かなり以前から終身雇用が崩れたなどと言われているのに,制度的には退職まで働かないと割に合わないだなんて時代遅れですよね?日本の社会って,こんなんで本当にいいのでしょうか・・・

確かにこれならちょっとくらい月給が上がっても,生涯賃金で見ると全然割に合いません.よほどの額を提示されない限り,行く気が失せますね.

一般に私立大学は高給と言われてますが,それは首都圏の有名大学の話.地方の私大では国立大とほぼ同じくらい.経営難の私大だったらそれより遥かに低い.1,800万円もの損失を補填するほどいい月給ではないはずだ.

だけど,私大は定年が70歳前後のところが多いので,それまでは普通に働けるというメリットもある.少子高齢化が加速していく日本の将来を考えると,社会保障が今後どうなるか分からない.年金受給が65歳とか68歳なんて時代にもなりかねません.そう考えると,長く働ける方がいいのかもしれません.ま,現時点で正確に未来を予測できるわけでもないので,これ以上考えても無駄ですけど.

え?私?

退職金の目減り額を知る前は私大教員に興味を持ってましたが,この数字を見ると急にその気がなくなりました.よほどの額を提示されない限り,転職しないと思います.