研究者の働き方改革について考えてみた

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先日受講したeAPRINの研究倫理教育教材なんだけど,ある大学病院に勤務する医師を例にとって,こんな問題が出題された.

  • 水曜を除く月曜〜金曜の平日は,9:00-14:00まで外来(昼休みが1時間)
  • 14:00-15:00:病院経営のためのミーティング
  • 15:00-20:00:研究
  • 水曜は,9:00-20:00まで研究
  • この研究者は分担を含め3つの課題を同時並行に実施
  • 1つの研究テーマにかかるエフォートは何%か

記憶を辿って書いてるので設問内容は厳密にこれと同じじゃないけど,大体こんな内容.

1日の勤務時間は10時間,平日5日間勤務で全体で50時間の勤務

そして,研究に費やしている時間は,水曜を除く平日は5時間,水曜は10時間なので週30時間の研究

さらに3つの研究課題を同時にこなしているので,1つあたり10時間.

そうすると,1課題あたり10/50=0.2なのでエフォートは20%.答えは20%というわけです.

なるほど,エフォートの数値は今までかなりいい加減に申請書に記入していたけど,規則正しく研究を進めていくためには,こういう計算を最初からしっかりやっていた方がいいだろう.

それにしても

1日10時間勤務はちょっと多いなぁ・・・

こんな問題を出題する段階で,研究者の「働き方改革」は一体どーなった?と突っ込みたくなる.そもそも研究者って,研究=趣味の人が多いのであまり勤務時間とか超勤にこだわらない傾向にある.

だから,

「自分はこんだけ頑張ってるんだから,周りもこれだけやって当たり前」

のような考え方の人も多い.

他の職種に比べ外国人と接する機会が多く,日本人的な慣習から比較的自由なイメージがあると思うけど,実際のところ研究者の世界は「極めて日本人的な同調圧力」が存在する.

「研究=趣味」でやりたい人は勝手にやればいいけど,そう考えられるかどうかは人それぞれ(だからと言って,論文を全く書かない,学会発表を全くしないというレベルだと研究者として論外だが)

そう考えると,研究職こそ一番意識改革が必要な職場かもしれないが,なかなか急には変わらない.それには我々の世代から少しずつ考え方を変えていかないといけないだろう.

先ほどの問題でいえば,3つの研究テーマを同時進行しているという前提だったが,これを2つに減らせば,エフォート20%を維持したまま週10時間減らせる.そうすると残業時間はゼロだ.2テーマだけなら注力できるだろうし,研究業績にもそんなに悪影響が出るとは思えない.

こういう計算も時間管理をしっかりしているという前提の議論である.私のように,どんぶり勘定以前の超いい加減な「直感」でエフォートを15%に設定しているような輩には,このような計算は意味がない.

きちんと時間管理しようっと・・・(笑)

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