H31科研費申請で何が変わったのか?

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昨年の科研費が当たらなかった吉川でございます(苦笑).

このような人間があまり偉そうなことを書くといろいろ叩かれそうなので,私が備忘録として自分のために残した勝手なメモという位置付けで今回は書きます.参考にするかどうかは個人の責任でどうぞ.

まず,H31年度申請ですが,昨年大幅な変更があったので基本的にはマイナーチェンジに過ぎないように見えます.ところが,よく考えるとこれってかなり大きな変更かもしれません.

先ずは計画調書のフォーマットの変更点を一覧にしてみました.こんな感じです↓(あくまで基盤研究(B)のフォーマットです)H30の項目で削除になったところを赤の打ち消し線で,H31で追加修正になったところを青で書いてます.

  1. 研究目的,研究方法など3 4ページ以内)
    (1) 本研究の学術的背景,研究課題の核心をなす学術的「問い」
    (2) 本研究の目的および学術的独自性と創造性
    (3) 本研究で何をどのように,どこまで明らかにしようとするのか
  2. 本研究の着想に至った経緯など2 1ページ以内)
    (1) 本研究の着想に至った経緯と準備状況
    (2) 関連する国内外の研究動向と本研究の位置付け
    (3) これまでの研究活動
    (4) 準備状況と実行可能性
  3. 研究代表者および研究分担者の研究業績 応募者の研究遂行能力及び研究環境(2ページ以内)
    これまでに発表した論文,著書,産業財産権,招待講演のうち重要なものを選定し,現在もしくは過去から発表年次の順に,通し番号を付して2ページ以内で記入
    (1) これまでの研究活動
    (2) 研究環境(研究遂行に必要な研究施設・設備・研究資料等を含む)
  4. 人権の保護及び応冷凍の遵守への対応(1ページ以内)

審査員にとっては大きな改定かも?

ぱっと見では,研究業績欄が単なる業績リストではなく,自分はこれまでこんなことをやってきたから,この研究もちゃんとできるんだぞー!という主張を文章で書くことになるようです.

ま,確かにそうですよね.これは真っ当な改定だと思います.申請内容と無関係な業績をたくさん埋めるだけ埋めるというのは明らかに変です.ちょっと分野外の人からみると,正当な評価ができなくなってしまうし.そうなると結局は「数」でしか判断できなくなりますからね.

だけど,こういう遂行能力に関する記述は全く新しい改定というわけではなく,昨年までも「着想に至った経緯」の中で書くように指示がありました(審査員はたぶんあまり読んでないと思いますが).

その意味では,今回の改定は申請者側にとってあまり大きな変更ではありませんが,審査側にとっては大きな改定かもしれません.また,今回から研究業績に関しては,公募要領に

科研費の審査において、researchmap 及び科学研究費助成事業データベース(KAKEN)の掲載情 報を必要に応じて参照する取扱いとしますので、researchmap への研究者情報の登録をお願いします。

と書かれてます.つまり,researchmapは審査員に閲覧されると考えてほぼ間違いないでしょう.整備してない人はまずそこから始めないといけないかも?公募要領にハッキリとresearchmapを参照すると書かれているのに,データがスカスカなままだと明らかに印象が悪いでしょうし.

そして今回地味に改定されているのが,最初の「研究目的,研究方法など」.ここが1ページ増えて4ページになってるので,昨年のものをそのままコピペで出そうと考えていると,〆切間際で辛い思いをすることになると思います(苦笑).

昨年書いた時も3ページでは短すぎて,纏めるのが相当辛かったです.4ページあるとむしろ楽かもしれません.

中規模を狙うか?無難に少額にするか?

今年はどこに出そうか悩みどころです.昨年は中規模の基盤(B)で玉砕し,結果は不採択B.対策としては,

  • 申請する小区分を変える
  • 基盤(C)に変える

の2つがあると思います.一般に,不採択Aだとそのまま次年度も頑張れば可能性があるけど,不採択BやCの場合は区分を変えた方がいいらしいです.実際,私の研究内容はかなり境界領域なのでそれが賢明.共同研究の先生方とも相談しながら決めたいと思います.

また,基盤(B)は採択率3割と言っても,それなりの規模の大学の研究室が狙ってくる区分なので,同程度の採択率と言っても基盤(C)よりグッと難易度が上がる.

だけど,今回の申請内容のように他機関の方々と共同研究することが前提になっていると,旅費だけみてもそれなりにかさむ.基盤(C)では採択になったとしても明らかに足りない(個人研究なら十分ですが).そう考えると,どうしても基盤(B)で採択されたい.うーむ・・・

昨年と同じ基盤(B)で今年も挑戦するか?

ゼロよりマシと考えて,基盤(C)で安全圏を狙うか?

とても悩んでます.基盤(B)だと萌芽も申請できるのでそれもメリット.だけど萌芽の採択率は10%未満になったので,かなり難しい.メリットといえるかどうか分かりません.一兎を得ずになる可能性も.

今月中にはいろいろ考えて方針を決めたいと思います.




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