【札幌・狸小路】最後の名曲喫茶で音楽とコーヒーをたしなむ

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2017年12月で閉店してしまう名曲喫茶「ウィーン」

札幌にある老舗中の老舗の喫茶店で創業58年.私が生まれる前からあった店.今回,初めて行ってみました.

場所は狸小路7丁目.6丁目までの華やかなアーケードではなく,寂れた廃墟のような雰囲気を漂わせる7丁目.ここの奥に店があります.

札幌にしばらく住んでいた頃,ここ7丁目は電子部品の専門店「梅澤無線」があって(今もあります),部品を買いによく来ました.懐かしい!その当時と比べると,これでも随分店が増えたような気がします.

で,8丁目の方向へ行ってみるとありました.もう屋根のところは骨組みしか残っていません.ここのB1に「ウィーン」があります.昭和ノスタルジーを感じさせます.

入ってみると,おぉ!正面に大きなスピーカーが鎮座しております.これはかなりの年代物でしょう.オーディオのことはよく分かりませんが,当時はかなり高価だったんじゃないかなと予想します.両側にBOSEの比較的新しいスピーカーもありましたが・・・

スピーカーに向かって2人がけの席に座り,コーヒーを注文.昔の店だからあまり期待してなかったんですが,これが美味しくてびっくり!口に含むと爽やかな豆の香りが鼻を抜けて,飲み進めて行くと次第に酸味が効いてくる.ふむ,スタバより私の好みに近い味.

聴いているうちに,ブラームスの「ハンガリー舞曲五番」がかかったんですが,あれれ?低音が響くところで,何やら違和感のあるブーンという振動音が.閉店近いので,ライトとか取り外したものが床に置いてあったんですが,それらが共振しちゃってるのかな?

個々のスピーカーは少し小さめなので(当時としては大きかったんでしょうけど),高音域はかなりクリアに聞こえましたが,低音がうまく響いていないような気がしました.

だけど,化学調味料に慣れすぎた現代人の味覚と同じで,ひょっとすると,デジタルの大音量とスーパーウーファーに慣らされた私の耳がダメなのかもしれません.

店内は意外と混んでました.私と同じように閉店の噂を聞きつけた人が集まってきたと思われます.地元テレビ局の取材も入っていて,ちょっとタイミングが悪かったかも?

もし年末に行けたら,もう一度行ってみたいです.

だけど,こういう素晴らしい喫茶店(カフェとは言いたくない!)の存在を私は今まで全く知りませんでした.もっと早くに知っていれば・・・.若い頃,狸小路7丁目界隈はよく行ってたんですけどね.

ちなみに「ジャズ喫茶」は札幌市内に何件かあるようですけど,クラシックを聴かせてくれる「名曲喫茶」は札幌市内ではここが最後のようです.

1つの歴史が終わる・・・

これも時代の変遷なのかと思うと寂しくなってしまいます.

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